防災に役立つアプリcmap!機能や活用方法を紹介

2021年7月掲載

いつどこで起こるか分からない災害。日ごろの防災が重要だと分かっていても、具体的な防災対策は分からないことも多いですよね。今回は身近なスマホから利用できる防災アプリ「cmap」について解説していきます。

目次

世界初!被災建物予測棟数が搭載されている無料アプリcmapとは?

今の時代はスマホを常時携帯している方も多いため、スマホアプリの活用も防災対策の一つの方法です。特に災害や防災の情報を取得して自ら備えるには防災アプリがおすすめです。その中でも防災に役立つアプリとしておすすめするのが「cmap」。災害・防災に関する情報を収集するのに役立ち、ハザードマップとして利用することもできます。広告がなく無料で使えて、世界発の災害発生時の被災建物予測棟数の機能が搭載されているのも特徴です。また災害が発生した際に、被災しそうな建物を予測して地図上に表示する独自の機能も搭載しています。気象予報士・防災士の筆者も実際にスマホにインストールして使っていて、防災・減災にぜひ活用していただきたいおすすめのアプリです。

cmapは、あいおいニッセイ同和損保・エーオングループジャパン・横浜国立大学が共同研究の一環で開発した自然災害による影響をリアルタイムで確認できるワンストップツールです。

具体的には、気象情報・気象災害・地震災害などの情報をはじめ、避難予測や避難場所、避難情報などが一目で分かります。さらに、台風・豪雨・地震による被害が発生した際には、直後から被災建物・被災件数が市区町村ごとに予想されてマップ上に表示されます。このうち被災建物棟数を予測するサービスは世界初です。“大きな災害が起こった”と聞いてもなかなかピンとはきませんが、どれくらいの建物が被災するかが分かれば災害の大きさもイメージできます。PC・タブレット・スマホなどすべてのデバイスに対応し、Android用のアプリiPhone用のアプリも公開されています。無償公開されているサービスで登録の必要もありません。

cmapのご利用はこちら

  • 記事は2021年3月時点の情報です。

被害予測

被害予測は、台風・豪雨・地震による被災建物件数・被災件数率などが分かります。
台風については被災する前から、豪雨・地震については被災が発生した直後から被災建物件数・被災件数率などを予測してマップ上に表示します。

被害予測が開始される条件は次の通りです。

  • 台風:30m/s以上の最大瞬間風速が予想される場合
  • 豪雨:一定量以上の24時間降水量に達した場合
  • 地震:震度5弱以上

大雨と豪雨は混同されやすいですが、気象庁によると以下のように定義されています。

  • 大雨:災害が発生するおそれのある雨
  • 豪雨:災害が発生した顕著な大雨現象

被害予測から市町村ごとの災害規模が分かり避難の判断にも役立ちます。

引用:気象庁「雨に関する用語」
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kousui.html

ハザードマップ

ハザードマップは、自然災害による被害の軽減や防災対策を目的に作られている地図で、各地域の土地の成り立ちや災害の原因となる地形、地盤の特徴、過去の災害などを参考にして自治体が作成しています。
cmapには、国土地理院が公開している洪水・浸水や土砂災害に関するハザードマップを表示させる機能が搭載されています。

浸水想定

大雨による河川の氾濫などによって想定される浸水エリアと浸水深が色別で表示されます。

土砂警戒

大雨、地震による土砂災害警戒区域が色別で表示されます。


土砂危険

大雨、地震による土砂災害危険箇所が色別で表示されます。

気象情報

現在の気温・風向風速・気圧・湿度・などの気象情報がチェックできます。天気表示から地名をタップすると各気象情報のデータが表示されますが、気温・気圧・雲・降水をチェックするとマップ上にそれぞれのデータを色別で表示させることも可能です。
豪雨や台風災害が発生しているときに、雨や風の状況を知りたいときに便利です。

避難場所の確認

cmapの下部にある「避難場所」を選択すると、現在地や事前に登録している郵便番号のエリアにおける避難場所がマップ上に表示されます。
避難場所をタップすると「避難場所の名前」と「対応している災害の一覧」が表示されます。自分が住んでいる地域の避難場所の確認、出張・旅行先の避難場所の把握に役立つでしょう。
災害が発生した際も、現在地をタップすると自分のいる場所から一番近い避難場所を探せます。

cmapを活用して災害から備える方法

cmapには、緊急地震速報や豪雨予報をはじめ、防災に関するさまざまな情報をプッシュ通知で知らせてくれる機能があります。
GPS機能による現在地の防災情報を受信できますが、事前に郵便番号を登録しておくと指定したエリアの防災情報も受信できます。
郵便番号は「設定」→「登録郵便番号設定」で登録ができます。最大2つの郵便番号が登録できるので、自宅・職場のように滞在時間が長い2エリアを登録しておくと便利です。

気象災害による被災建物数から災害の大きさを把握する

cmapの便利な機能で紹介した「被害予測」から、災害によってどれくらいの建物が被災するか予想できます。
「自分の住んでいる地域でこれくらいの建物が壊れる可能性がある」ことを認識することで、危機感を持ち早めの避難準備や備えにもつながります。
台風については上陸前から被災建物数が予想されているので、こまめにチェックして災害に備えましょう。

ハザードマップから自分がいる場所の災害リスクを知る

災害が発生する前にcmapで確認してほしいのがハザードマップです。自分が住んでいる場所や職場がある地域だけでなく、出張・旅行先の地域のハザードマップや避難場所を確認しておくと出先で災害に巻き込まれたときの防災につながります。

災害が発生する前にハザードマップを使って災害リスクを調べておきましょう。

災害が発生した際のcmap活用方法

cmapはネットが使える環境であれば災害時でも使えます。ここでは災害時にcmapを活用する方法について紹介していきます。

災害の状況を気象・地震情報で確認する


防災情報では、以下のような情報がタイムラインで配信されています。

  • 警報
  • 地震、津波
  • 火山
  • 避難所
  • 竜巻注意情報
  • 記録的短時間大雨情報
  • 土砂災害警戒情報

自分がいる場所に出ている防災情報を確認し、避難情報が出ている場合は避難の準備・開始をしてください。

近くの避難場所を調べる

避難の必要性がある場合は、cmapの避難場所から避難できる場所を探します。
避難場所は自分がいる場所から近いところが望ましいですが、避難場所によっては発生している災害の避難に対応していない場合もあります。
避難する前に避難場所の情報を確認し、現在起きている災害の避難場所に使えるか確かめておきましょう。

避難所までの道中に危険な箇所がないかハザードマップで調べる

避難場所が決まったら、次は避難の道中に危険な場所がないかハザードマップで確認しておく必要があります。
特に川沿い・山沿いにいる場合、避難の途中で土砂災害や洪水の被害に遭う可能性があり、避難が被災のリスクを高めることもあります。
道中に危険な箇所がある場合は、落ち着くまで自宅避難してください。
自宅で避難する場合は浸水で被害が起こりにくい2階以上、土砂災害のリスクを少しでも減らすために山から一番遠い部屋に避難しましょう。

安全の確保ができたら避難する

ハザードマップを見て避難所までの道中に危険な箇所がない、外の様子が落ち着いてきた、状況が分かってきたなど、安全の確保ができたら避難を始めます。

避難するときは以下の点に注意してください。

  • ガスの元栓を締めてブレーカーを落とす
  • ヘルメットや防災頭巾で頭部を保護する
  • 迅速に避難できるように荷物は最小限にとどめる
  • 道路の状況が分からないので徒歩で避難する

災害でネットが使えないとcmapも使えません。避難場所やハザードマップなどは事前にスクリーンショットしておけばネットが使えなくても確認できるので、災害が起こる前に写真として残しておくのもおすすめです。

cmapのまとめ

防災に役立つcmapについて紹介してきました。
cmapはシンプルでありながら必要な機能はしっかり備わっているおすすめの防災アプリです。特に災害発生時の被災建物予測棟数の機能は世界初であり、無料で使えて広告もありません。
災害に備えるためにもcmapの活用をおすすめします。


  • イラストの二次利用はご遠慮願います

自動車保険シミュレーションやさしい保険ナビ

はじめての方はこちら自動車保険ガイド

ページID:
C5.4.7.43

事故受付センター

0120-258-312

(24時間365日)

ロードサービスセンター

0120-638-312

(24時間365日)

重要書類のご案内(パンフレット、約款のしおり等)

自動車保険のパンフレット・重要事項説明書・約款のしおり(普通保険約款・特約)・ロードサービスご利用規約はこちらからご覧いただけます。

ページトップに戻る