車のトラブル発生時のポイント

2019年9月掲載

最近の車は壊れにくくなったといわれます。しかし、定期的な整備を怠ったり、想定していなかった事態によってトラブルが発生することがあります。万一のトラブルに備えて、今回はトラブル発生時の措置を紹介します。

電気の使い過ぎがバッテリー上がりを招く

エンジンをかけてもモーターが回らなかったり、運転中突然エンジンが停止してしまうことがあります。これはバッテリー上がりが原因です。バッテリー上がりの原因で多いのが電気の使い過ぎです。

渋滞に巻き込まれたときにエアコンをつけっぱなしにしたり、駐車時にヘッドライトを消し忘れたりすると、消費電力がエンジン稼働による充電量を上回ってしまいバッテリー上がりを招きます。

バッテリーが上がってしまった場合の対処法としては、ブースターケーブルで他の車(ハイブリッド車などを除く)とつないで電気を分けてもらう「ジャンピングスタート」や、他車を必要とせず単独で行える、蓄電機能を有する機器「ジャンピングスターター」を使用する方法などがあります。ただし、どちらの場合も、バッテリー上がりが再発する可能性はあり、万能ではありません。

また、バッテリー自体が破損していたり、寿命を迎えている場合もありますから、整備工場などで点検してもらうとよいでしょう。

オーバーヒートは冷却水不足などで起こる

オーバーヒートはエンジンが過熱してパワーが徐々に低下したりエンストを起こす現象です。オーバーヒートは冷却水不足や冷却ファンの異常などが原因で起こります。運転中、水温計の針が急激に「H」に振れてきたり、水温の警告灯が点灯した場合は、木陰など太陽の光を遮ることができる場所に停車しましょう。

その後、ボンネットを開け、水温計が「C」と「H」の間くらいに下がるまでエンジンを切らずに待ちます(注)。ボンネットを開けるときは、エンジンルームが高温になっているので、注意してください。

  • 冷却水等が漏れている、冷却ファンが回っていない場合は、エンジンを止めてください。

タイヤトラブルで慌てない

トラブルのなかで多いのが、バーストやパンクといったタイヤトラブルです。とくに高速道路ではバーストが多く発生しています。

バーストとは、走行中にタイヤが破裂してしまうことです。バーストの原因で最も多いといわれているのが空気圧の低下です。空気圧の低いタイヤで高速走行を続けていると、タイヤ全体がたわんでしまう「スタンディングウェーブ現象」が起こります。この状態が続くとタイヤが熱を持ち、回転に耐えられなくなって破裂してしまうのです。バーストが起こったら慌てて急ブレーキを踏んだり急ハンドルを切らず、ハザードランプを点滅させ、ゆっくりと路肩や安全な場所に車を止めてください。

一方、パンクは釘などの尖ったものがタイヤに刺さったり、タイヤの側面を縁石などに擦ってしまうことで起こります。釘などが刺さった場合は急激に空気が抜けることはないので、速度を落として走行し、整備工場などで修理してもらいましょう。

高速道路で走行不能になった場合の措置

高速道路を走行中に車が故障して走行できなくなった場合は、次のような措置をとりましょう。

①ハザードランプを点滅させ、十分な幅のある路側帯や路肩に入って駐車します。路肩に十分な幅がない場合は、できるだけ非常駐車帯など幅のある場所まで移動するように努めましょう。

  • 本線車道上で駐停車するのは絶対にやめましょう。

②発炎筒を使って走行車両に合図をしながら、故障車の後方に停止表示器材を置きましょう。夜間の場合は、停止表示器材と合わせて、非常点滅表示灯や尾灯をつけなければいけません。

③措置をしている人以外は、車内に残っていたり、車の周囲を歩きまわったり、本線車道に出るのは非常に危険ですから、必ずガードレールの外など安全な場所に避難しましょう。二次衝突の危険があるので、車よりも後方の位置にいるのがよいでしょう。

④非常電話か携帯電話で、救助やレッカー車を呼びましょう。非常電話は1キロメートルおきに設置されているので、そこまでガードレールの外を歩いていきます。携帯電話の場合は、路肩のキロポストを探し、その数字を伝えるとよいでしょう。

⑤措置が終わったら、救助が来るまでガードレールの外の安全な場所で待ちましょう。

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