保険会社の乗り換え、車の買い替え時の等級引継ぎについて

自動車保険の乗り換え・車の買い替え時における「等級」の引継ぎ

将来のカーライフを考えると、自動車保険を乗り換えたり、車を買い替えたりすることもあるでしょう。そんなとき、「等級(ノンフリート等級)」はどのように扱われるのでしょうか。せっかく進行した等級はリセットされてしまうのでしょうか。本ページでは、「自動車保険を乗り換えたとき」「車を買い替えたとき」「自動車保険の契約に空白期間ができたとき」の等級の扱いについて紹介するとともに、家族間での等級引継ぎについても解説します。

目次

自動車保険を乗り換えたとき

「等級制度(ノンフリート等級制度)」は一般的に各保険会社に共通するものです。そのため、自動車保険を乗り換えたとしても原則として等級は引き継がれます。たとえば現在、他社で加入中の自動車保険が17等級の場合、その保険期間中に無事故で保険を使わなければ、次に三井ダイレクト損保の自動車保険に加入したときには18等級に等級が進行するというわけです。

ただし、保険期間中に事故があった場合は、事故内容、事故件数等により決定された等級となり、また、事故有係数適用期間も加算されます。前契約で、もし3等級ダウン事故を起こして保険を使っていたなら、自動車保険を乗り換えたとしても、次の契約では3等級下がった等級が適用され、事故有係数適用期間も加算されます。

また、前の自動車保険の契約を中途解約した場合でも等級は引き継がれます。ただし、満期で自動車保険を乗り換えるときよりも、等級アップや事故有係数適用期間の減少が遅れる可能性があるので注意が必要です。

無事故なら「等級」が進行する 自動車保険を乗換え 17等級無事故 他社の自動車保険での契約→18等級に 三井ダイレクト損保での契約 事故有なら「等級」が下がり事故有係数適用期間が加算される 自動車保険を乗換え 17等級3等級ダウン事故1件あり 他社の自動車保険での契約→14等級事故有係数適用期間が加算 三井ダイレクト損保での契約 無事故なら「等級」が進行する 自動車保険を乗換え 17等級無事故 他社の自動車保険での契約→18等級に 三井ダイレクト損保での契約 事故有なら「等級」が下がり事故有係数適用期間が加算される 自動車保険を乗換え 17等級3等級ダウン事故1件あり 他社の自動車保険での契約→14等級事故有係数適用期間が加算 三井ダイレクト損保での契約

車を買い替えたときの「等級」の引継ぎ

車を買い替えたときは、「車両入替」という手続きをすることで、加入中の自動車保険の対象となる車を変更することが可能です。古い車で加入していた自動車保険を解約したり、新しい車で新たにに自動車保険に加入しなおしたりするわけではないので、「等級」はそのまま維持されます。車両入替を行わず、新たに自動車保険の契約をすると等級は6等級からのスタートになるので注意しましょう。

自動車保険(17等級 古い車) 車両入替→自動車保険(17等級 新しい車) 車両入替を行って自動車保険の対象となる車を変更→古い車 自動車保険(17等級 古い車) 車両入替→自動車保険(17等級 新しい車) 車両入替を行って自動車保険の対象となる車を変更→古い車
  • 等級と同様に事故有係数適用期間も新しい車に引き継がれます。

自動車保険の契約に空白ができたときの「等級」の引継ぎ

自動車保険の等級を引き継ぐとき、注意が必要なのは、前の自動車保険の契約と新しい自動車保険の契約の間に空白期間ができてしまう場合です。前の自動車保険の契約の満期日(中途解約日)の翌日から、新しい自動車保険の契約の保険始期日までに8日以上の空白期間があると、原則として等級の引継ぎができません。等級の引継ぎができるのは、前の自動車保険の満期日の翌日から7日以内と覚えておきましょう。

等級の引継ぎができるのは満期日の翌日から7日以内 前の自動車保険の契約(満期日)→空白の期間→新しい自動車保険の契約(保険始期日) 等級の引継ぎができるのは満期日の翌日から7日以内 前の自動車保険の契約(満期日)→空白の期間屋→新しい自動車保険の契約(保険始期日)
  • 前の自動車保険の契約の等級が1等級〜5等級、6(F)等級の場合(契約期間中に事故を起こして保険を使った場合は、事故の種類に合わせた等級ダウンを適用した結果)は、前契約の満期日、中途解約日の翌日から13ヶ月以内は等級が引き継がれます。

中断証明書があれば10年間は等級を引継ぎ可能

現在、乗っている車を廃車にする、人に譲る、海外赴任をするため国内で車に乗らなくなるといった状況で、自動車保険の中途解約をする、満期時に継続契約をしない場合は、「中断証明書」を取得して自動車保険の「中断」という制度を利用することができます。中断制度を利用すると、等級の引継ぎが可能な空白期間は、中断日の翌日から最長10年間となります。一時的に車に乗らなくなるものの、再度、車を購入して運転することが想定できる場合は、中断証明書を取得することをおすすめします。

「中断制度」を利用することで中断日の翌日から最長10年間等級の引継ぎが可能 前の自動車保険の契約(中断日)→空白の期間→新しい自動車保険の契約(保険始期日) 「中断制度」を利用することで中断日の翌日から最長10年間等級の引継ぎが可能 前の自動車保険の契約(中断日)→空白の期間→新しい自動車保険の契約(保険始期日)
  • 等級と同様に事故有係数適用期間も新しい車に引き継がれます。
  • 中断制度を利用するための中断証明書の発行条件や発行方法は下記のページをご覧ください。

「等級」は家族に引き継ぐこともできる

「等級」は、記名被保険者(主に運転する方)の家族に引き継ぐことも可能です。ここでいう家族とは「記名被保険者の配偶者」「記名被保険者またはその配偶者の同居の親族」を指します。ポイントは親族に関する条件が「同居」であることです。たとえ自分の父母や子供、兄弟であっても、別居の場合は等級の引継ぎは行えません。親族とは、「6親等内の血族、または3親等内の姻族」を指します。

記名被保険者が等級を引き継げる 記名被保険者の配偶者(夫・妻)記名被保険者またはその配偶者の同居の親族(父母・子供など)  記名被保険者が等級を引き継げない 別居の親族(父母・子供など) 親族以外(友人・知人など) 記名被保険者が等級を引き継げる 記名被保険者の配偶者(夫・妻)記名被保険者またはその配偶者の同居の親族(父母・子供など) 記名被保険者が等級を引き継げない 別居の親族(父母・子供など) 親族以外(友人・知人など)

なお、家族間での等級の引継ぎにはいくつかのパターンがあり、自動車保険の契約内容の変更等が伴います。ここでは、比較的多いパターンである「新しく車を購入した同居の息子に父親の自動車保険の等級を引き継ぐ」ための一般的な方法を紹介しましょう。

【STEP1】「車両入替」と契約内容の変更をする

父親の車で契約中の自動車保険の対象車両を、車両入替によって息子の車に変更します。加えて、記名被保険者、契約者、車両所有者も息子に変更します。

自動車保険未加入 息子の車(新たに購入した車) 車両入替と契約内容の変更→自動車保険 17等級 父親の車 自動車保険未加入 息子の車(新たに購入した車) 車両入替と契約内容の変更→自動車保険 17等級 父親の車

【STEP2】息子の車に等級が引き継がれる

もともと、父親の車、父親の名義で加入していた自動車保険に、息子の車、息子の名義で加入することになります。父親の車は押し出されて自動車保険には未加入の状態になります。

自動車保険 17等級 息子の車→自動車保険未加入 父親の車 自動車保険 17等級 息子の車→自動車保険未加入 父親の車
  • 等級と同様に事故有係数適用期間も新しい車に引き継がれます。

【STEP3】父親の車で新たに自動車保険に加入する

最後に、押し出された父親の車で新たに自動車保険に加入します。父親の車の自動車保険は新規契約になるため、等級は6等級(セカンドカー割引の適用条件を満たす場合は7等級)からのスタートとなります。

自動車保険 17等級 息子の車 自動車保険 7等級 父親の車(セカンドカー割引あり) 自動車保険 17等級 息子の車 自動車保険 7等級 父親の車(セカンドカー割引あり)
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