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友人・知人に運転を交代した際の自動車保険の補償
友人や知人とドライブなどに出かけたときに、「疲れたからちょっと代わって」などと、途中で運転を交代してもらうというケースはよくあります。しかし、自分の車を友人や知人が運転しているときに事故が起きた場合、自動車保険の補償はどうなるのでしょうか。本ページでは、自分の車を他人が運転している際に発生した事故と自動車保険の関係について解説します。
なお、本ページでは自動車保険業界全体の一般的な説明をさせていただいているため、三井ダイレクト損保では該当の保険の取り扱いをしていない場合がございます。ご注意ください。
運転者を限定している場合、友人・知人の運転は補償されない
自分の車を友人や知人が運転しているときの補償を考えるうえでポイントとなるのは、自動車保険に運転者の範囲を限定する特約をセットしているか否かです。保険会社によって異なりますが、以下のような運転者を限定する特約が用意されています。
運転者を限定する特約
特約名 | 補償範囲 |
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本人限定特約 | 記名被保険者が運転しているときに発生した事故のみに、補償範囲が限定される。 |
本人・配偶者限定特約 | 記名被保険者もしくはその配偶者が運転しているときに発生した事故のみに、補償範囲が限定される。 |
家族限定特約 | 記名被保険者もしくはその家族が運転しているときに発生した事故のみに、補償範囲が限定される。
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運転者を限定する特約をセットすると保険料が安くなるため、多くの人がこれらの特約をセットしているのではないでしょうか。しかし、上記の表を見るとわかる通り、これらの特約をセットすると、友人や知人が運転しているときに発生した事故は、自分の自動車保険の補償範囲外となってしまいます。つまり、せっかく自動車保険に加入していても、一切の補償が受けられなくなってしまうのです。友人や知人が運転しているときに自分の自動車保険の補償が受けられるのは、運転者を限定する特約をセットしていないときのみと覚えておきましょう。
ちなみに記名被保険者には契約車両を主に運転する人が設定されているのが一般的です。また、一般的に友人や知人には、「年齢を問わず補償」「21歳以上補償」「26歳以上補償」「35歳以上補償」といった、自動車保険の年齢条件は適用されません。(注)
- 業務に従事中の使用人など、年齢条件が適用となるケースがございます。詳しくはご契約の保険会社の約款などをご確認ください。
友人・知人の「他車運転特約」「ドライバー保険」で事故に備える
ドライブ中に友人や知人に運転を交代する可能性があるからといって、運転者を限定しないという選択をする人は少ないのではないでしょうか。なぜなら、運転者を限定する特約をセットしないと、保険料が大幅にアップしてしまうからです。それでは、万一の事故の際の補償を担保しつつ、友人・知人に運転を交代する方法はないのでしょうか。代表的な方法をふたつ紹介します。
友人・知人の「他車運転特約」で補償を受ける
友人・知人に運転を交代する場合、まずは交代する相手、もしくはその家族が自動車保険に加入しているかどうかを確認してみましょう。もし、自動車保険に加入しているのであれば、その自動車保険に「他車運転特約」がセットされているかを確認します。
他車運転特約とは、記名被保険者(主に運転される方)とその家族が、他人の所有する車を借りて運転しているときに発生した事故の損害を補償するための特約です。他人の車を運転しているときでも、その自動車保険の「対人賠償保険」「対物賠償保険」「車両保険」などが使えるようになります。
つまり、運転を交代する友人・知人もしくはその家族が、他車運転特約のセットされている自動車保険に加入しているなら、自分の車で万一、事故を起こしたとしても一定の補償が受けられるようになるわけです。
友人・知人に「ドライバー保険」に入ってもらう
もし、運転を交代する機会が多いのであれば、友人・知人に「ドライバー保険」に加入してもらうというのもひとつの手です。ドライバー保険とは、自動車を持っていない人が加入する自動車保険です。他人の車を運転する際でも、「対人賠償保険」「対物賠償保険」「人身傷害保険」「搭乗者傷害特約」などから、補償を受けることができるようになります。
- 三井ダイレクト損保では2023年1月1日以降ドライバー保険の販売を終了しております。
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