ここから本文です
噴火(自然災害)による損害
1.噴火による自動車の損害は「車両保険」の補償対象外
地球上には約1,500の活火山があります。日本には110もの活火山が存在する世界有数の火山国です。また、半数近くの50の活火山は「火山防災のために監視・観測体制の充実等が必要な火山」として火山噴火予知連絡会によって選定されており、気象庁によって24時間体制で観測・監視されています。もし、居住地域や火口周辺に影響が及ぶ噴火の発生が予想された場合には噴火警報が発表されます。
ここ数年(2016年12月現在)、新燃岳、御嶽山、口永良部島、阿蘇山等爆発的な噴火が相次いだこともあり、各地の火山についても噴火が懸念されています。火山については、監視・観測と並行して関係機関での研究も進められていますが、噴火という現象は地震と並んで、いつどこでどのくらいの規模で起こるのかという発生予測が非常に難しい災害です。
噴火による自動車の被害は、噴石が飛んできて自動車を破壊した、火砕流、火山泥、溶岩流に自動車が飲み込まれた、噴火時に降った雨により発生した土石流で土砂崩れや雪崩が起きた、火山灰で車が傷つけられた等が考えられます。
車両保険については、地震・噴火・津波については、基本的にどの会社も「保険金を支払わない場合」と定めています。
そのため噴火を原因とする損害については、一部のケースを除き自動車がどのような状態になっても、車両保険からは保険金が支払われません。
2.もし噴火で自動車が損害を受けてしまったら?
自動車は、地域によっては生活に欠かせない交通・移動手段です。
地震・噴火・津波による被害を補償する特約は、損害を受けた被害額を受け取ることができるものではないことも念頭に置いたうえでセットを検討しましょう。
また、噴火によって自動車が土石流に流されて埋まってしまったり、修理不可の状態まで破損してしまい新しい車に買い替えることになった場合でも、元の車で契約していた自動車保険は自動的には終了しません。
詳細は保険会社にお問い合わせください。
- 本ページは、引受保険会社や担当行政機関にかかわらず、一般的なご説明を記載しております。
はじめての方はこちら自動車保険ガイド