台風接近時の安全運転〜海沿い・川沿い・山沿いの運転〜

2020年3月掲載 台風接近時における車の運転で特に危険なのは、海沿い・川沿い・山沿いの3つです。予期せぬ事故や災害に巻き込まれる可能性が高くなります。運転で注意すべきポイントは、場所によって変わります。そこで、台風接近時における海・川・山の運転の危険性や警戒すべきポイントをまとめてみました。 東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授 イメージ画像 西成活裕
2020年3月掲載 台風接近時における車の運転で特に危険なのは、海沿い・川沿い・山沿いの3つです。予期せぬ事故や災害に巻き込まれる可能性が高くなります。運転で注意すべきポイントは、場所によって変わります。そこで、台風接近時における海・川・山の運転の危険性や警戒すべきポイントをまとめてみました。 東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授 イメージ画像 西成活裕

海辺は暴風・高波・高潮が怖い! 車の運転で注意すべきポイント

台風接近による海辺の運転リスクは、高波・高潮によって道路を超えた海水により車が流されることです。海岸線を超えてきた高波で車が海に流されてしまうと、一瞬のうちに沖にまで到達し、荒れた海の中で車から脱出することが困難になり命を落とすリスクがあります。
また、激しい波しぶきがフロントガラスを割り、視界不良になって事故につながるケースもあります。高波・高潮の被害は、満潮前後に起こりやすくなっています。高潮警報や波浪警報が発令されているときは海に面した海岸道路の運転は避けましょう。

また、海沿いは風を遮る障害物がないため、平地に比べて風が強まりやすい特徴があります。特に進行方向の直角から風が吹いてくる場合は車が横転するリスクが高まるので注意が必要です。

高潮高波に注意したい道は以下のサイトから確認することができます。

川辺は氾濫が怖い! 車の運転で特に注意すべき場所

台風接近による川辺の運転リスクは、河川の氾濫によって車が冠水・浸水することです。大雨警報、洪水警報が発令されている場合は特に警戒してください。

堤防の決壊が起こると、あっという間に氾濫箇所の水位が上がり、車が水に浸かって故障するだけでなく人命に関わる場合もあります。

川辺の運転は控えるのが望ましいですが、どうしても運転が必要な場合には低地を避けて高い場所を目指しましょう。可能なら事前に道路冠水注意箇所マップをチェックし、水に浸かりやすい場所を把握しておくと安心です。

道路の冠水情報については、以下のサイトから確認することができます。

山辺は土砂災害が怖い! 運転前は警報や土砂災害警戒情報をチェック

台風接近による山辺の運転リスクは、土砂災害に巻き込まれることです。特に斜面が急な山沿いの道路は土砂災害に巻き込まれる可能性が高くなります。大雨警報や土砂災害警戒が発令されている場合は警戒してください。走行中に土砂災害に巻き込まれてしまうと車の被害だけでなく命を落とす危険が高まります。

また、土砂災害によって道路が寸断されると周辺地域が孤立し、避難ができず救助も遅れてしまいます。土砂災害によってライフラインが寸断された状態で孤立してしまうと、水道やガス、電気も使えず日常生活にも大きな影響が出ます。真夏だと水分不足による熱中症、真冬だと寒さで凍死するなど命の危機にもつながります。

土砂災害の危険性は、土砂災害の危険度分布をチェックすると分かります。

大雨警報(土砂災害)の危険度分布(危険度が高いものから低い順に記載) 極めて危険【警戒レベル4相当】 非常に危険【警戒レベル4相当】 警戒【警戒レベル3相当】 注意【警戒レベル2相当】 今後の情報等に留意
大雨警報(土砂災害)の危険度分布(危険度が高いものから低い順に記載) 極めて危険【警戒レベル4相当】 非常に危険【警戒レベル4相当】 警戒【警戒レベル3相当】 注意【警戒レベル2相当】 今後の情報等に留意

土砂災害の危険度分布は5段階に分かれていますが、警戒レベル2に相当する黄色エリアを運転する場合は、普段以上に走行に注意するとともに、細かく危険度分布の更新情報をチェックし、警戒レベル3に相当する赤色エリアやそれ以上の危険性を示す紫色になっているエリアは避けて運転しましょう。

台風接近時はできるだけ海沿い・川沿い・山沿いの運転を避ける

海沿い、川沿い、山沿いは、特に台風接近で災害に巻き込まれやすい場所です。台風が接近している以上、いつどこで災害が起こるか予測できません。運転中に災害に巻き込まれないためには、危険な場所で運転をしないのが一番です。

そのためにも、用事や備えは台風がやってくる前になるべく早く済ませておきましょう。車の水没や土砂災害に巻き込まれて車内に閉じ込められると、パワーウィンドウが作動しなくなり脱出が困難になる場合があります。いち早く車内から脱出できるように、脱出用のアイテムを車内に常備しておくと良いでしょう。

どうしても運転が必要な場合は、危険な場所をできるだけ回避できるルートにして安全を確保しながらハンドルを握りましょう。

西成活裕教授からひとこと 万一の時のために、緊急脱出用のハンマーは必ず用意しておきましょう。窓ガラスは手では割れませんし、洪水に巻き込まれてしまうと水圧でドアも開けられません。また、通行止めが出ていなくても、台風が近づいている時は、近くの海沿いの高速道路は避けた方が無難ですよ。 東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授 イメージ画像 西成活裕
西成活裕教授からひとこと 万一の時のために、緊急脱出用のハンマーは必ず用意しておきましょう。窓ガラスは手では割れませんし、洪水に巻き込まれてしまうと水圧でドアも開けられません。また、通行止めが出ていなくても、台風が近づいている時は、近くの海沿いの高速道路は避けた方が無難ですよ。 東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授 イメージ画像 西成活裕
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