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ホワイトアウトに見舞われたときの対処法
2020年2月掲載
冬に雪が降る地域では走行中に猛吹雪や地吹雪が発生し、急に視界が悪化する場合があります。なかでも特にホワイトアウトは事故につながりやすく、そのまま運転を続けることは危険です。そこで今回は、猛吹雪や地吹雪によってもたらされるホワイトアウト現象の危険性や、見舞われたときの対処法についてまとめてみました。ホワイトアウトに遭遇しても、慌てずに正しい行動を取りましょう。
車の運転で危険なホワイトアウトとは?
ホワイトアウトは、雪によって視界が奪われてしまう気象現象です。吹雪や大雪が降ると、一瞬にして方向や地形が分からなくなることから“白い闇”とも言われています。
ホワイトアウトは、雪粒が結合しにくく水分が完全に凍って雪が移動しやすい-2℃未満の低温下で、なおかつ強風時に起こりやすい特徴があります。
ただし、風が弱く気温が高くても雪片が大きなボタン雪がたくさん降ると、雪片に視界が遮られてホワイトアウトが起こる場合もあります。そのため、気温が高くて風が弱くても油断は禁物です。ホワイトアウトが起こると、一瞬で数十cm先でさえ見えなくなる場合もあるので運転は危険を伴います。
雪が降ってなくても積雪があると地吹雪に注意
事前に大雪や吹雪が予想されているなら、ホワイトアウトに対して構えることもできます。しかし、積もった雪が強い風で巻き上げられる“地吹雪”によって起こるホワイトアウトは晴天でも発生します。
地吹雪が起こる可能性のある場所は、気象庁のデータを活用することで大まかに予想できます。
積雪状況について、気象庁が発表している現在の雪情報が役に立ちます。
まずは、車の走行予定ルートに積雪している場所があるか確認します。その後、大まかな風の強さをアメダスでチェックしましょう。
積雪があり、なおかつ風向風速の矢印が青色や黄色などの風が強く吹いている場所は地吹雪が発生する可能性があるので、ホワイトアウトに対する注意も必要になります。
また、風雪注意報や暴風雪警報には地吹雪への注意・警戒が含まれているため、これらの注意報や警報が発令されているときは特に気をつけてください。
ホワイトアウトに見舞われたときの運転方法
ホワイトアウトが発生した場合、まずはハザードランプやヘッドライトをつけて周囲に車の存在を知らせながら減速します。
後方の安全が確認できたら、車を道路の端に寄せて吹雪や大雪が落ち着くのを待ちましょう。高山や豪雪地帯ではない場所なら、猛吹雪や地吹雪に波があります。ホワイトアウトに遭遇しても慌てず、視界を確認しながら少しずつ車を進めましょう。
吹雪や大雪の中で停車すると、雪は数分以内に車を覆います。ホワイトアウトをやり過ごしている間に車から脱出できなくなる危険性もあるため、風下側の窓が開くかどうかを常に確認しましょう。
吹雪の中の運転は極力控える
大雪や吹雪が予想されている場合や、たとえ晴れていても積雪があって風が強い日はホワイトアウトに注意してハンドルを握りましょう。
ホワイトアウトに見舞われると、視界が奪われて車もほとんど進みません。猛吹雪や地吹雪の可能性があり、少しでも不安を感じる場合や後回しにできる用事であれば、運転を控える判断も大事です。無理をして運転を続けていると、スリップによる事故や立ち往生にもつながるので注意しましょう。
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