高速道路を安全・円滑に利用するために知っておくべき事項

2020年10月掲載 車で遠隔地に出かけるときには高速道路の利用は欠かせません。そこで今回は、高速道路を安全・円滑に利用するために知っておくべき事項をまとめてみました。 東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授 イメージ画像 西成活裕
2020年10月掲載 車で遠隔地に出かけるときには高速道路の利用は欠かせません。そこで今回は、高速道路を安全・円滑に利用するために知っておくべき事項をまとめてみました。 東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授 イメージ画像 西成活裕

高速道路と速度

高速道路の種類や形状によって最高速度は異なる

高速道路とは、高速自動車国道と自動車専用道路をいいますが、高速自動車国道と自動車専用道路では、道路標識や標示で規制されていない場合の最高速度(以下、法定最高速度といいます。)が異なっている点に留意する必要があります。
高速自動車国道における法定最高速度は、自動車の種類によって異なり、乗用車の場合は時速100キロ(一部の高速自動車国道では、道路標識等により時速120キロに引き上げられた区間があり、今後いくつかの高速自動車国道で時速120キロの区間が設けられる予定です。)ですが、自動車専用道路における法定最高速度は、自動車の種類に関わらず時速60キロであり、一般道路と同じです。なお、高速自動車国道でも、道路形状が道路の構造上往復の方向別に分離されていない区間(中央分離帯のない区間)での法定最高速度は、時速60キロです。
したがって、乗用車の場合、高速道路ならどこでも法定最高速度は時速100キロだと思いこんで走行すると、「速度超過運転」に陥る危険性があります。また、天候や道路工事などにより道路標識等で速度規制されることもよくありますから、高速道路を走行するときは、道路の種類や形状をよく確認するとともに、道路標識等にもしっかり目を向けて、規制速度を守った運転をする必要があります。

自動車専用道路には最低速度の規定はない

高速自動車国道では、最低速度が規定され、自動車の種類にかかわらず時速50キロですが、自動車専用道路では最低速度の規定はありません。そのため、高速自動車国道では走行できないロープ等で故障車をけん引している車や小型特殊自動車も、自動車専用道路では走行することができます。
したがって、自動車専用道路は高速自動車国道に比べると、速度の遅い車が走行している可能性がありますから、特に前を走る車の速度には注意し、車間距離を適正に保持するなど安全運転に努めましょう。

  • 高速自動車国道でも中央分離帯のない区間では、最低速度の規定はありません。

高速道路を安全に走行するための留意点

渋滞を想定した準備をする

高速道路では、行楽シーズンはもちろん、それ以外でも渋滞が発生しますから、渋滞を想定した準備をしておく必要があります。具体的には、余裕のある走行計画を立てる、出発時に燃料を満タンにしておくとともに早めの給油をする、飲食物や携帯トイレを用意しておくなどです。なお、上り坂では速度が落ち、それが後続車にも連鎖することで自然渋滞が発生しやすいといわれていますから、上り坂では速度をチェックするなど、渋滞を未然に防ぐ走り方をすることも大切です。

電光掲示板等で情報を早めに収集する

高速道路では、電光掲示板等により、前方の交通状況に関するさまざまな情報が提供されます。代表的なものとしては、事故や渋滞、道路工事による車線規制、落下物、大雨等の気象状況などがあり、どれも安全走行にとって重要な情報ですから、それらの情報を見落とさないようにしましょう。
情報のなかで特に注意したいのが落下物です。事故や渋滞、道路工事等は、比較的早めに発見できますが、落下物は発見が遅れる可能性がありますから、落下物の情報が出されたときは、路面によく注意して走行しましょう。

ジャンクションでは進行方向を確認する

高速道路のジャンクション(分岐地点)で進行方向を間違えたために、無理な進路変更をしたり、急停車してバックする車を見かけることがありますが、こうした行為は違反行為というだけでなく、極めて危険な行為です。ジャンクションに近づいたときは、案内標識で自車の進行方向をしっかり確認しましょう。万一、進行方向を間違えた場合は、そのまま進行して次のインターチェンジで降りて引き返すようにしましょう。

トンネルでは特に慎重な運転を心がける

高速道路のトンネルでの事故は重大事故につながりますから、特段の慎重な運転が必要です。入口の接近時は、渋滞していないかどうかを必ず確認するとともに、トンネル情報をチェックし、ヘッドライトを点灯します。トンネル内では前車との車間距離を保持し、車線変更は控えましょう。出口に接近したときは、天候に注意しましょう(長いトンネルでは入口と出口で天候が変化していることがあります)。また、出口は一般に下り勾配が多く、出口の先が急カーブになっている場合もありますから、道路形状にも注意しましょう。

西成活裕教授からひとこと 車間距離をとることは、安全のためだけでなく渋滞を防ぐ効果もあります。車間距離が約40m以下になると、ブレーキが後続車に次々と伝わっていくことで渋滞が発生しやすくなります。これはぜひ覚えておきましょう。 東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授 イメージ画像 西成活裕
西成活裕教授からひとこと 車間距離をとることは、安全のためだけでなく渋滞を防ぐ効果もあります。車間距離が約40m以下になると、ブレーキが後続車に次々と伝わっていくことで渋滞が発生しやすくなります。これはぜひ覚えておきましょう。 東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授 イメージ画像 西成活裕
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