先急ぎが運転に与える影響や先急ぎ運転を防止するためのポイント

2019年12月掲載 ハンドルを握ると、特に先を急ぐ必要がないときでも、先を急ぐような運転になりやすいと言われています。忙しいとき、スケジュールに遅れが生じているときなどは、心理的にも先急ぎの傾向が強まります。そこで今回は、先急ぎが運転に与える影響や先急ぎ運転を防止するためのポイントについてまとめてみました。 東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授 イメージ画像 西成活裕
2019年12月掲載 ハンドルを握ると、特に先を急ぐ必要がないときでも、先を急ぐような運転になりやすいと言われています。忙しいとき、スケジュールに遅れが生じているときなどは、心理的にも先急ぎの傾向が強まります。そこで今回は、先急ぎが運転に与える影響や先急ぎ運転を防止するためのポイントについてまとめてみました。 東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授 イメージ画像 西成活裕

先急ぎが運転に与える影響

速度の出し過ぎなど危険な運転に陥りやすい

先急ぎは、次のような危険な運転につながるおそれがあります。

  • 法定速度や道路交通環境に応じた安全速度を考慮せずに走行する。
  • 信号が黄から赤に変わっても強引に交差点を通過する。
  • 対向車の直前を右折する。
  • 追越しや進路変更を繰り返す。
  • 無理な割り込みをする。
  • 発進しかけている路線バスを追越す。

安全確認が不十分になりやすい

先急ぎ運転になると、一時停止や徐行による安全確認が不十分になりがちです。また、自分の目で安全確認をする余裕がなくなって前車の動きに追従して行動する、いわゆる「つられ運転」になりやすくなります。さらに、交通場面におけるさまざまな死角に対する目配りもおろそかになりがちです。そのため、危険を見落としたり発見が遅れる危険性が高まります。

歩行者保護の意識が薄れる

ドライバーには歩行者を保護する義務がありますが、先を急いでいるとその意識が薄れてしまい、横断歩道を横断しようとしている歩行者がいても停止しない、右左折時に歩行者の間をすり抜けて走行するなどの運転に陥りやすくなります。

イライラしたりカッカしやすい

先急ぎの気持ちが強くなると、自分の運転行動を妨げるものに遭遇するとイライラしたりカッカしやすくなります。そのため、ちょっとしたことでクラクションを鳴らしたり、パッシングをしてしまうことがあり、それが「あおり運転」につながることさえあります。

先急ぎの運転を防止するポイント

早めの出発を心がける

先急ぎの気持ちは、遅れが生じるなど時間的余裕がなくなった場合に強くなります。時間的余裕がなくなると、人は何かを省略しようとしますが、運転の場合、ハンドルやアクセルなどの操作は省略できませんから、安全確認などを省略しがちになります。こうした事態を防止するために、常に早めの出発を心がけましょう。
また、日頃から運行経路における道路工事やイベントなどの情報を積極的に収集し、渋滞が予想されるときは、より早い出発をするなどして、渋滞に巻き込まれても余裕を持てるようにしておきましょう。そうすることで自分の目による確実な安全確認ができ、「つられ運転」の防止にもつながります。

先を急いでも時間短縮にはならないと考える

先を急いで速度を出したり、追越しや進路変更を繰り返しても、信号交差点の多い一般道路では、それほど時間が短縮されるわけではありません。むしろ危険な運転行動による交通事故などのリスクが大きくなるだけです。また、危険な運転行動は緊張感を伴いますから、疲労も生じやすく、それが蓄積されれば漫然運転などの別なリスクも高まります。先急ぎの運転は「百害あって一利なし」と考えましょう。

エコドライブを実践する

追越しや進路変更を繰り返したり、車間距離をつめたりすると、加速や減速の頻度も高くなりますから、交通事故のリスクを高めるだけでなく、燃費も悪化させます。一定の速度で走行し、できるだけ加速・減速を少なくする運転が、エコドライブのポイントの一つとなっていますから、これを実践していくことが、先急ぎ運転の防止にもつながります。

歩行者保護の運転を習慣づける

横断歩道を横断しようとしている歩行者がいるときは一時停止して横断を妨げないようにすることはもちろんですが、歩行者の側方を通過するときは安全な間隔をあける、通学路を走行するときは速度を落とすなど、歩行者保護の運転を習慣づけましょう。

西成活裕教授からひとこと まさに早く行きたい時こそ、急がば回れです。急ぐと事故のリスク、燃費と環境負荷、そして渋滞の度合いといったすべてが関係して悪化していきます。ゆとりを持った行動こそがこの悪循環を断ち切る特効薬です。 東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授 イメージ画像 西成活裕
西成活裕教授からひとこと まさに早く行きたい時こそ、急がば回れです。急ぐと事故のリスク、燃費と環境負荷、そして渋滞の度合いといったすべてが関係して悪化していきます。ゆとりを持った行動こそがこの悪循環を断ち切る特効薬です。 東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授 イメージ画像 西成活裕
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