雨天が運転に与える影響と雨天時の安全走行ポイント

2019年6月掲載

雨天時は、視界が悪くなる、路面が滑りやすいなど車の運転にとって悪条件が重なるため、事故が発生しやすく、注意深い運転が望まれます。そこで今回は、雨天が運転に与える影響や雨天時の安全走行のポイントについてまとめてみました。

雨が運転に与える影響

雨滴やガラスの曇りなどで視界が悪くなる

雨天時は、フロントウインドウ、リアウインドウなどやドアミラーに雨滴が付着して、前方、後方、側方のいずれの視界も悪くなります。また、車内側のウインドウガラスが曇ることがあります。走行中にフロントウインドウが曇って、ほとんど前方が見えなくなってしまったりします。これは雨天時に起こりやすい現象で、車内の湿度の上昇や車の内と外の温度差などが原因とされています。湿度は人の呼吸によっても上がるので、乗車人員が多いほど曇りやすくなります。

他車の水しぶきに視界を遮られる

前車や側方通過車、対向車がはね上げる水しぶきによって、一瞬、前方の視界が遮られることがあります。特に相手がトラックなどの大型車の場合は、水しぶきが大波のように自車を襲ってきて、視界が遮られるだけでなく、反射的に水しぶきを避けようとして姿勢が崩れ、運転操作を誤ることもあります。

バック時の安全確認が不十分になる

雨天時に屋外でバックするときは、窓を閉めたままでのバックになりがちですが、ドアミラーもリアウインドウも雨滴で見えにくいため、後方や側方の安全確認が不十分になります。また、バックモニターを装着している車でも、雨によりモニターの映像が見えづらくなっているので、見落としの危険性が高まります。

路面が滑りやすくなる

雨天時は路面が濡れて滑りやすくなっているため、乾燥した路面よりも、危険を発見してからブレーキを踏み車が止まるまでの停止距離が長くなります。また、急ブレーキや急ハンドルなどの操作をするとスリップする危険があります。

雨天時の安全走行のポイント

視界をできるだけ良好に保つ

フロントウインドウの雨滴はワイパーで除去できますが、曇りは除去できません。曇りを除去するには「デフロスター」を活用します。デフロスターは、フロントウインドウに温風を吹き付けて、曇りの原因である結露した水分を乾燥させ除去する装置です。なお、ガラス面が汚れていると曇りやすいといわれています。日頃から車内側のガラス面もきれいにしておきましょう。

水しぶきを浴びてもあわてない

前車の水しぶきは車間距離をとることで避けることができますが、側方通過車や対向車の水しぶきは避けられないことがあります。そうしたときにあわててハンドルを切ったりブレーキを踏むのは大変危険です。ハンドルをしっかり持って視界が回復するのを待ちましょう。なお、対向車線の状況や後続車をこまめにチェックし、対向車が大型車であったり、後続車が自車を追越したり追抜きそうな場合は、水しぶきを浴びるかもしれないと予測して身構えることで、いざというときにあわてることなく冷静に対応できます。

左折や進路変更、バック時は側方や後方を確認する

水滴の付着したドアミラーは、特に車体の小さい自転車や二輪車が見えにくくなります。左折時や進路変更時は、ドアミラーをよく見るだけでなく、振り向いて自分の目で後方や側方を確認して後続車を見落とさないようにしましょう。また、バックするときは、小雨程度であれば窓を開け顔を出して確認をするのが望ましいですが、やむを得ず窓を閉めたままバックするときは、後方や側方の死角が大きいことを頭に入れて、歩くくらいの速度で慎重にバックしましょう。

昼間でも薄暗いときはライトを点灯する

雨天時は路面が滑りやすくなるため、スピードを落とす、車間距離をとる、急ハンドルなど「急」のつく運転操作をしないことが基本になります。また、自車だけでなく他車や歩行者、自転車の視界も悪くなりますから、薄暗いときは、昼間でもヘッドライトを点灯させて自車を目立たせ、相手から見落とされないようにすることも大切です。

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