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豪雨時運転の注意点と雨天時の安全走行の基本
2018年12月掲載
雨天時の走行にはさまざまな危険が伴います。特に豪雨時は視界が極端に悪化するうえに、道路冠水などの特有の危険が生じます。そこで、豪雨時の運転上の注意点や雨天時における安全走行の基本についてまとめてみました。
豪雨時の運転上の注意点
道路冠水の危険がある場所の走行は避ける
豪雨時は、立体交差点や高架下などのアンダーパスや、すり鉢状にくぼんでいる道路などは、冠水の危険が大きくなります。このような場所を走行するのは避けましょう。
道路冠水の危険性が高い場所の手前には、冠水への注意や冠水時通行禁止などを表示した看板などが設置されているところもあります。豪雨時にそのような看板を目にしたときは先へは進まず、必ず引き返しましょう。
また、河川の氾濫に巻き込まれないために、できるだけ河川沿いの道路を走行するのは避けるとともに、走行中に、道路冠水の危険を感じたときは、速やかに高台に避難しましょう。
短時間強雨のおそれがあるときは運転は控える
下表は、気象庁のホームページに掲載されている「雨の強さと降り方」から抜粋したものです。1時間に50ミリ以上の降雨量となる、いわゆる短時間強雨のときは「車の運転は危険」と表示されています。
天気予報などで気象情報をチェックし、短時間強雨のおそれがあるときは、不要不急の運転はできるだけ控えるようにしましょう。
雨の強さ | 1時間雨量(mm) | 屋外の様子 | 車に乗っていて | 人への影響 |
---|---|---|---|---|
やや強い雨 | 10以上20未満 | 地面一面に水たまりができる。 | ― | 地面からの跳ね返りで足元が濡れる。 |
強い雨 | 20以上30未満 | ワイパーを速くしても見づらい。 | 傘をさしていても濡れる。 | |
激しい雨 | 30以上50未満 | 道路が川のようになる。 | 高速走行時、車輪と路面の間に水膜が生じブレーキが効かなくなる(ハイドロプレーニング現象)。 | |
非常に激しい雨 | 50以上80未満 | 水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる。 | 車の運転は危険である。 | 傘は全く役に立たなくなる。 |
猛烈な雨 | 80以上 |
- 気象庁のホームページ「雨の強さと降り方」より抜粋
雨天時の安全走行の基本
雨の降り始めは傘のない歩行者や自転車に注意する
雨が降り出したとき、傘のない歩行者は、先を急ごうとしたり雨宿りをしようとして、車の有無をよく確認せずに道路を横断してくることがあります。傘のない自転車の場合も同様で、スピードを上げて急に道路を横断したり、後方の確認をせずに急に車線を変更することがあります。雨の降り始めは、歩行者や自転車が予想外の行動をとるということを頭に入れて、歩行者や自転車の動きにもよく目を配りましょう。
また、舗装道路は雨で濡れると表面のほこりが浮きあがり、ちょうど路面に油をひいたような状態になるためスリップしやすくなりますから、雨が降り始めたら、すぐにスピードを落とし車間距離も長くとるようにしましょう。
カーブでは手前で早めにスピードを落とす
雨天時のカーブもスリップしやすくなります。しかも視界が悪いため、カーブのきつさがわかりにくく、急ブレーキや急ハンドルの危険が高まります。晴天時以上に慎重に、カーブの手前で十分スピードを落とし、カーブ走行中のブレーキ操作はできるだけ控え、ハンドル操作も最小限にして走行しましょう。
追越しはせず進路変更もできるだけ控える
急ハンドルや急加速を伴いやすい追越しは、路面の滑りやすい雨天時にはスリップを招くおそれがあり非常に危険ですから避けましょう。また、進路変更もハンドル操作を誤るおそれがあることに加えて、サイドミラーが水滴などで見えにくく後続車を見落とす危険がありますから、できるだけ控えましょう。
雨が激しくなったら運転を中断する
ワイパーを最速にしてもフロントガラスの雨滴が拭い切れないほど雨が激しくなってきたときは、運転を一時中断して安全な場所に車を止め、雨がおさまるのを待ちましょう。待機のために道路の左端に寄って駐車すると、視界の悪さから後続車に追突される危険がありますから、必ず駐車場などの安全な場所に駐車するようにしましょう。
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