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津波(自然災害)による損害

1.津波が起こる仕組み
津波は、一般的に地震発生時に起こる海底の変化を受けて盛り上がった海面の変動が最終的に海岸に到達する際に大きな波となる現象をいいます。地震の中でも、プレート境界型地震は、断層の急激なずれがプレートの沈み込みを起こすため、大きな津波を引き起こすことで知られています。
津波は、地震以外にも、火山の噴火や沿岸の山崩れ、海底の地すべり等によって発生することもあります。
陸地に近づくにつれて津波の高さは高くなり、海岸や護岸よりも陸地が高い場合でも津波が駆け上がっていきます。速度は陸地に近づいても時速約36kmにもなるといわれているため、津波が見えた段階で避難しても間に合いません。警報が出た時点で速やかにその場から避難するようにしましょう。
なお、高潮と津波は全く別のものです、「高潮」とは台風や発達した低気圧により海面に高波が発生して、海面の高さが通常より高くなる現象です。高潮で荒れるのは海の表面だけですが、津波は海底から海面まで伝わる動きのため、波というよりも海全体が盛り上がって迫ってきます。
2.津波による自動車の損害は「車両保険」の補償対象外
河川を遡ったりしながら、建物を破壊し、車両や船舶を押し流す津波は甚大な被害を引き起こす恐ろしい災害です。
しかも、地震が主な原因として起こる津波は、いつ、どこで、どれだけの被害が起こるかを予測するのが非常に難しいのが現状です。
津波については基本的に損害保険の対象外となっています。地震と津波のリスクは予測の困難性に加えて巨大な広域災害を引き起こす可能性があるからです。
津波による自動車の損害としては、自動車が流されたり、流されてきた流木や建物に自動車がぶつかって破損したり、海水または津波が遡上して押し流された河川によって引き起こされる洪水で水没したりといったことが考えられますが、いずれについても地震・噴火を原因とするものについては各社で補償の対象外としています。


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