踏切内での事故防止ポイント

2020年2月掲載 電車との事故は、命に関わるような大事故になりうるだけでなく、地域住民の足を奪うなど日常生活に多大な影響を及ぼします。そこで今回は、万一踏切内で車が動かなくなったときに、電車との事故を避けるためにドライバーがとるべき措置についてまとめてみました。 東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授 イメージ画像 西成活裕
2020年2月掲載 電車との事故は、命に関わるような大事故になりうるだけでなく、地域住民の足を奪うなど日常生活に多大な影響を及ぼします。そこで今回は、万一踏切内で車が動かなくなったときに、電車との事故を避けるためにドライバーがとるべき措置についてまとめてみました。 東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授 イメージ画像 西成活裕

踏切事故を回避するための基本的措置

同乗者がいるときは先に避難させる

車内に家族などの同乗者がいるときは、まず、同乗者を先に降ろして安全な場所へ避難させます。同乗者のなかに、幼児や子ども、高齢者、身体の不自由な人がいる場合は、優先して避難させましょう。

協力を求めて車を踏切外に移動させる(注)

同乗者も含め、近くにいる人に協力を求めて、ギアを「N(ニュートラル)」にして車を踏切の外に押し出します。他車がいる場合には、ロープなどでけん引してもらう方法もあります。

  1. 電車が接近している場合は移動はせず、裏面の措置をとってください。
踏切を通過中に遮断機が閉じてしまったとき

踏切を通過中に遮断機が閉じてしまったという場合、次の二つのケースが考えられます。

  • 遮断機が閉じ始めているにもかかわらず強引に踏切に進入した。
  • 踏切の前方が混雑していて踏切内で停止しているうちに遮断機が閉じてしまった。

これらはいずれも違反行為であり、避けなければならないことですが、万一そのような事態になったときは、車で遮断機を押して一刻も早く踏切の外に出るようにします。遮断機が破損する可能性もありますが、電車との衝突事故を避けることが最優先です。

踏切内で立往生したときの措置

踏切内で車両故障等により車が動かなくなり、車を移動させることが困難で立往生してしまった場合は、ただちに下記の措置をとり、異常事態を電車に知らせなければなりません。

1.踏切支障警報装置の活用

踏切支障警報装置のある踏切では、警報機の柱などに取り付けられている「非常ボタン(踏切支障警報装置)」を押します。ボタンを押すと、鉄道用の信号が停止信号に変わり、電車に異常事態を知らせるようになっています。

2.発炎筒の使用

踏切支障警報装置のない踏切では、車に携行している「発炎筒」を活用して、できるだけ早く電車に知らせるようにします。

【発炎筒の使用に際しての留意点】

  • 発炎筒のキャップを抜き、キャップ頭部の薬剤でマッチを擦るように「薬剤同士をすりあわせて着火」します(キャップを外しただけでは何も起きませんから、日頃から手にとって使い方を確認しておくとよいでしょう)。
  • 発炎筒を使用するときは、周囲に引火物(特に燃料漏れなど)がないことを確認し、煙にまかれないよう風向きにも注意しましょう。

【発炎筒の保管時の留意点】

  • 発炎筒は、必ず車内の「手の届くところ」に、置いてください。多くの車では、運転席又は助手席の足下などにブラケットがあるので、それを利用しましょう。
  • 発炎筒は使用期限(4年)があります。車検を受けるときなどに、期限切れになっていないか確認しましょう。

3.燃えやすい物の利用

発炎筒がなかったり、使い切ってしまったりしたときは、紙類や衣類その他の燃えやすく煙の出やすい物を使って、電車に知らせるようにします。物を燃やすときは、発炎筒の使用時と同様に、周囲に引火物がないことを確認し、煙にまかれないよう風向きにも注意しましょう。

西成活裕教授からひとこと 踏切の立体交差化が出来ればいいのですが、それはお金も時間もかかります。また最近はLRT(次世代型路面電車システム)と呼ばれる低床式の路面電車の導入を進めている自治体もあります。道路と電車の安全な共存を皆で考えたいですね。 東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授 イメージ画像 西成活裕
西成活裕教授からひとこと 踏切の立体交差化が出来ればいいのですが、それはお金も時間もかかります。また最近はLRT(次世代型路面電車システム)と呼ばれる低床式の路面電車の導入を進めている自治体もあります。道路と電車の安全な共存を皆で考えたいですね。 東京大学先端科学技術研究センター 西成活裕教授 イメージ画像 西成活裕
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  • 本ページにおける「電車」は厳密には「列車」を指しますが、一般的によく用いられる「電車」にて表記しております

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