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夜間走行に潜む危険と事故を起こさない安全走行のポイント

2020年11月掲載

視界が悪くなる夜間は危険の発見が遅れがちになります。しかも、交通量が少なくなるため速度も出しがちになることから、昼間に比べて死亡事故が発生しやすくなります。そこで今回は、夜間走行に潜む危険と事故を起こさない安全走行のポイントについてまとめてみました。

夜間走行に潜む危険

夜間は昼間より死亡事故が発生しやすい

令和元年における昼夜別の人身事故発生件数をみると、昼間は278,509件、夜間は102,728件と昼間のほうが3倍近く多いのですが、死亡事故件数については、昼間は1,569件、夜間は1,564件とほぼ同数です。これを人身事故1,000件当たりの死亡事故件数で比べてみると、昼間の約4.5件に対して夜間は約15.2件と3倍以上も多く、夜間は昼間に比べて死亡事故が発生しやすいことを示しています。その主な要因としては、次のことが考えられます。

夜間は危険の発見が遅れる

夜間は周囲が暗いため、昼間に比べると危険の発見が遅れます。特に歩行者や無灯火の自転車は発見が遅れるため、いったん事故になれば死亡事故につながりやすくなるのです。

夜間は速度を出しやすい

夜間は周囲が暗くて見えにくいため、速度感が鈍り、速度超過になりやすいといわれています。しかも、夜間は昼間に比べて交通量も少ないことから、一層速度を出しやすくなります。車が衝突したときの衝撃力は、速度の2乗に比例して大きくなりますから、速度を出しやすい夜間は死亡事故が発生しやすいのです。

夜間特有の危険な現象がある

自車と対向車とのヘッドライトで、センターライン付近にいる歩行者が見えなくなってしまうことがあります。このような現象を「蒸発現象」といいます。直前にならないと歩行者が発見できないことが多く、ほとんどノーブレーキで衝突することになりますから、死亡事故につながりやすいのです。

【昼夜別・人身事故1,000件当たりの死亡事故件数】 昼間:4.5件 夜間:15.2件

夜間の安全走行のポイント

速度をチェックする

夜間は危険の発見が遅れるので、昼間よりも速度を落として走行することが基本ですが、その際には、走行速度を感覚に頼るのではなく、スピードメーターでしっかりチェックするようにしましょう。特に夜間のカーブでは、カーブのきつさがわからないことがありますから、速度を十分に落としているかどうかを必ずスピードメーターで確認しましょう。

視線をできるだけ先のほうへ向ける

危険を少しでも早く発見するために、視線はできるだけ先のほうに向けましょう。また、ヘッドライトも交通量の多い市街地や対向車や先行車がいるときを除いて、上向きにして歩行者などを早めに発見するよう努めましょう。

対向車のライトを直視しない

対向車のヘッドライトの光を直接目に受けると、何も見えない状態となります。これを「眩惑(げんわく)」と言います。眩惑されると回復するのに数秒を要します。その間は目を閉じて走行しているのと同じ状態となり極めて危険です。対向車のヘッドライトの光が眩しいと感じたときは、視線を少し左側に移して眩惑されるのを避けましょう。また、対向車があるとき、センターライン付近に何か動くものの気配を感じたときには「蒸発現象」かもしれないと考えて、前方の状況に十分注意しましょう。

見通しの悪い交差点などではヘッドライトを点滅させる

見通しの悪い交差点やカーブを走行するときは、ヘッドライトを点滅させるなどして、相手に自車の接近を知らせるようにしましょう。

明るい場所での落とし穴に注意する

夜間に暗い道路を走行していても、コンビニなど明るい場所にさしかかることがよくあります。その場合、ドライバーの視線は明るい側に向きがちで、反対側への注意が薄れてしまい、反対側からコンビニに行こうとして横断してきた歩行者などを見落としてしまうことがあります。明るい場所にさしかかったときは、歩行者などの通行も多いと考えて速度を落とすとともに、道路の両側の状況を十分に確認しましょう。

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