クルマの衝突回避、被害軽減を実現する セーフティシステムに注目!

ぶつからないクルマ。最近、そんなフレーズを良く耳にするようになりました。これは前方の状況をカメラやセンサーを使って常に監視。衝突の危険を感知すると自動的にブレーキをかけ衝突を未然に防いだり、速度を落とすことで 衝突時の被害を軽減したりするものです。少し前までは高価なシステムだったため、なかなか普及が進みませんでしたが、近年では10万円を切るプライスを付けているメーカーや車種もあるほどです。クルマを買い換えるときは、そういった装備が用意されているモデルを選んでみてはいかがですか。

[INDEX]特集1:衝突感知システム大きく分けて3タイプ 特集2:各メーカーの衝突被害回避・軽減自動ブレーキをご紹介 特集1:衝突感知システム大きく分けて3タイプ 特集2:各メーカーの衝突被害回避・軽減自動ブレーキをご紹介

特集1:衝突感知システム大きく分けて3タイプ

前方の状況をクルマが感知し、衝突の危険が迫ったときには自動的にブレーキをかけ、衝突を防いだり被害を軽減してくれる。他のことに気をとられて、ついうっかりしてしまったり、天候が悪くて周囲の状況がよく見えなかったりと、そんな時に安全運転をサポートしてくれる本当に嬉しい機能です。「前方を監視する」ことがシステムの要となりますが、メーカーによって方法が異なり、大別して3種類に分類することができます。

SYSTEM1 カメラ式

小型のデジタルカメラで撮影した映像により前方を監視します。レーダーを利用するタイプと違って、対象物のサイズや形状を判別することができるため、クルマだけでなく歩行者や自転車など幅広い相手に対応できるのが特長です。ただ、吹雪や霧といった悪天候時、さらに逆光などカメラを使っているが故の苦手なシチュエーションがあります。

メリット:幅広い対象に対応可能 デメリット:肉眼で見える程度の視界が必要

SYSTEM2 ミリ波レーダー式

ミリ波と呼ばれる波長の電波を利用し、戻ってくる電波の時間や強度を測定することで障害物を検知します。電波を使用するためカメラが苦手とするような状況に対応できるほか、より遠方まで監視することができるため高速時にも高い信頼性を発揮できます。反面、電波を吸収しやすい歩行者への対応や対象物の形状を認識するのは苦手で、システム全体のコストも高めです。

メリット:天候に左右されず高速域も得意 デメリット:歩行者など苦手とする対象も

SYSTEM3 赤外線レーザー式

パソコンのマウスなどでも利用されている赤外線レーザーを活用。ミリ波レーダー式と同じように対象物に反射して戻ってくる時間、方向、強度を測定することで障害物の位置と速度を検出しています。赤外線の性質上、近距離にしか対応できないという制限がありますが、カメラが苦手なシチュエーションに対応できるほか、価格が安いのも大きなメリットといえます。

メリット:低価格で悪天候にも強い デメリット:検知範囲が近距離に限られる

特集2:各メーカーの衝突被害回避・軽減自動ブレーキをご紹介

車両前方を検知するセンサーは、自動車メーカーによりさまざま。もちろん、車種によってシステム全体にかけることが可能なコストも異なりますから、プレミアムブランドのクルマがより高性能なシステムを採用する一方で、コンパクトカーはシンプルで低価格なシステムを採用しています。ここでは各自動車メーカーの代表的な車種に採用されている衝突被害回避・軽減自動ブレーキをご紹介しましょう。また、これらのシステムを使うことで、前のクルマに自動的に追従することが可能なクルーズコントロール、停車状態からの誤発進を防止する機能、車線からの逸脱を警告する機能など、安全運転をサポートする各種機能がセットになっていることがほとんどです。購入前にはチェックしておくとよいでしょう。

クラウン/TOYOTA

●プリクラッシュセーフティシステム<ミリ波レーダー>

衝突の可能性を検知すると警報&ディスプレイ表示でドライバーに危険を促し、衝突の危険がある場合はブレーキアシストを行うとともに自動的にブレーキが作動。先行車20km/h、自車80km/hの場合で最大60km/h程度減速することで、衝突の回避あるいは被害を軽減します。

システムイメージ

LS/LEXUS

●衝突回避支援型プリクラッシュセーフティシステム<ミリ波レーダー><カメラ>

ミリ波レーダーとカメラを併用するハイブリッドシステムを採用。クルマや障害物だけでなく歩行者にも対応するのが特長です。自動車と対象物との相対速度が40km/h以下の場合には、自動ブレーキにより衝突回避を支援します。また、ヘッドライト内に赤外線投光器を装備することで、カメラが苦手とする夜間でも動作を可能としています。

システムイメージ

レガシィ/SUBARU

●アイサイト<カメラ>

ステレオカメラの映像を3D画像処理することでクルマや人、自転車といった対象物までの距離や位置、速度などを検知。警報により注意喚起を行うほか、対象物との速度差が30km/h以内であれば衝突回避、もしくは被害軽減を実現します。0〜100km/hの広い車速域で先行車に追従可能なクルーズコントロール機能も備えています。

システムイメージ

アテンザ/MAZDA

●スマート・シティ・ブレーキ・サポート<赤外線レーザー> ●スマート・ブレーキ・サポート<ミリ波レーダー>

低速走行および近距離を高精度で探知可能な赤外線レーザーと、約15km/h以上で走行中に遠くまで高精度で検知できるミリ波レーダーを併用するシステムです。衝突の危険性が高いと判断した場合は警報、ブレーキのサポート、自動ブレーキにより衝突の回避もしくは被害の軽減を図ります。

システムイメージ

アウトランダー/MITSUBISHI MOTORS

●衝突被害軽減ブレーキシステム<ミリ波レーダー>

前方車両をレーダーにより検知。衝突の危険があるときは警報および自動ブレーキにより衝突の回避、または被害の軽減を実現します。夜間はもちろん雨天、濃霧など人間の目では確認しづらい状況でも、いち早く危険を検知することで安全な走行を可能としています。

システムイメージ

ムーヴ/DAIHATSU

●低速域衝突回避支援ブレーキ機能<赤外線レーザー>

軽自動車ではじめて衝突回避支援システムを搭載。車速が約4km/h〜約30km/hで走行中に、前方約20mの範囲内にいるクルマをレーザーで検知。衝突の危険があると判断した場合、警報および自動ブレーキにより相対速度が約20km/h以下の場合は衝突回避、約20km/h〜約30km/hの場合は被害の軽減を支援してくれます。

システムイメージ

V40/VOLVO

●シティ・セーフティ<赤外線レーザー> ●ヒューマン・セーフティ<ミリ波レーダー><カメラ>

「ヒューマン・セーフティ(歩行者検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システム)」に、新たにサイクリスト検知機能も追加。高解像度カメラとレーダーが車両前方を監視し、車両と同じ方向に走っている自転車が急に進路内に入り衝突が避けられない場合、警告と同時に自動でフルブレーキを作動、衝突を回避または軽減します。

システムイメージ システムが歩行者やサイクリストをモニタリングしているイメージ

ゴルフ/VOLKSWAGEN

●フロントアシストプラス<ミリ波レーダー>

時速約5km以上で走行中に前方をミリ波レーダーで監視。衝突が予測されると、ブレーキ圧を高めて急制動に備えるとともにドライバーに警告。それでも回避行動が行われなかった場合は自動でブレーキをかけ、被害を軽減してくれます。30km/h未満で走行中の場合は衝突を回避することも。

システムイメージ

Eクラス/MERCEDES-BENZ

●PRE-SAFEブレーキ(歩行者検知機能付)<ミリ波レーダー><カメラ>

短距離、長距離の2種類のレーダーに加え、画角45度のステレオマルチパーパスカメラを組み合わせ、前走車はもちろん、歩行者や合流車両、前方を横切るクルマも監視。衝突の危険を関知すると警告とともに、シートベルトの巻き上げなどにより乗員の最適な姿勢を確保。それでも反応しない場合は自動で自動ブレーキが作動します。

システムイメージ

詳しくは、各メーカーに直接お問い合わせください。