雪道を安全・快適に走る ウインタードライブテクニック

本格的な冬シーズンを前に、ウインタースポーツなどの計画を立て始める方も多くなってくる頃ではないでしょうか? 今回は、そんな方のために、雪道でも安全・快適に走れるウインタードライブテクニックをご紹介します!これからのドライブに、ぜひお役立てください。

INDEX 雪道を安全・快適に走るウインタードライブテクニック 特集1:条件は千差万別!?雪道を知って安全ドライブ 特集2:雪道走行の強い味方最新スタッドレスタイヤに注目! 特集1:世界選手権が3週連続で日本で開催! 特集2:国内のレースも熱い!

特集1:条件は千差万別!?雪道を知って安全ドライブ

スキーやスノーボードなどウインタースポーツには雪が欠かせませんが、クルマで走るとなると逆にかなりの厄介ものになってしまいます。雪や氷などが付着した路面は滑りやすく、クルマが不安定な状態になってしまいがち。最近ではABS(アンチロック・ブレーキ・システム)をはじめESC(横滑り防止装置)といった装備により安全性が増したものの、乾いた路面と比べれば危険度が高いことに変わりはありません。基本的なテクニックを覚えることで、より安全な雪道ドライブを楽しみましょう。

POINT1 雪道運転のキホン

雪道を運転する際の基本は「急の付く動作をしない」こと。具体的には急加速や急ブレーキ、急ハンドルをしない、ということです。ちょっと難しいかもしれませんが、常にタイヤがスリップ(空転)しないようにクルマの操作を行いましょう。発進時のアクセル操作はタイヤが転がり出す瞬間を感じられるようにジワッという感じで。と、この運転方法って何かに似ていると思いませんか?そう、省燃費運転とおおもとの部分は同じなのです。ムダな動作を避けること、イコール、安全走行というわけです。ブレーキも同様です。特に最近のクルマならABSが付いているので、難しく考える必要はないかもしれません。ただし、ABSは制動距離を縮めるものではなく、ハンドル操作を可能にする装置であることを忘れてはいけません。スピードが出すぎていれば、効果は半減してしまいます。また、作動時はペダルに大きなショックが伝わりますから、安全な場所で一度体験しておくと良いでしょう。

雪道では「急」の付く動作は厳禁。普段より余裕を持った運転を心がけましょう。

POINT2 路面状況を予測して

雪道走行が怖いのは路面状況が常に一定ではないためです。同じようにただ白いだけの雪道に見えても滑ったり、滑らなかったり。 あるいは濡れているだけに見えた部分が実は凍結していたり、カーブの先の日陰になっている場所だけ凍結していたりと、まさに千差万別です。これを走行中に見極めるのはとても難しいことですが、周囲の状況などをよく見ることである程度は予測することができます。例えば交差点や坂道といったシチュエーションでは、ブレーキを掛けるクルマが多いため、表面が磨かれてとても滑りやすい「ミラーバーン」と呼ばれる状態になっていることが予測できます。また、橋の上は路面温度が変化しやすいため、雪が溶けやすく、溶けた水が 夜間に凍って「ブラックアイス」と呼ばれる状況になりやすくなっています。これは橋の上だけではなく時間によって日当たりが変化する山間のカーブなども同じと考えられます。このように危険が予測できる場所では、できる限りスピードを落として走行することが必要です。

タイヤの空転などによって磨かれて滑りやすくなったミラーバーン。 このような道路に気が付いたらできるだけ速度を落としましょう。

橋の上は地面による保温効果を受けないため、他の場所と路面のコンディションが異なります。気温が低い山間部では特に注意を。

POINT3 事前の準備も重要です

気温が氷点下になる雪国ではクルマの状態も普段とは変わってきます。スキーなどのレジャーや帰省など、クルマを運転することが事前にわかっている場合は、準備を忘れずにしておきましょう。ディーラーなど専門家にお願いしてしまうのもひとつの方法ですが、自分でカンタンにできることもありますから、ぜひチャレンジしてみましょう。まずはウインドーウォッシャー液の濃度を上げること。濃度は50%以上というのが目安ですが、あまり難しく考えずに原液に近いものを補充すればOKです。そしてワイパーブレードも冬用のタイプに交換。暖地では販売していない場合もあるので、目的地近くのカーショップなどで購入すると良いでしょう。バッテリーと冷却水もチェックしておきたいところですが、専用の道具が必要となるので専門家にお任せしましょう。

下が冬用のワイパー。ブレード部分がすべてゴムで覆われているため、雪や氷が付着しづらい構造になっています。

スタッドレスタイヤを履いていてもチェーン装着が必要という規制が出ることも。現地で必要なサイズを調達できる保証はありませんので出発前に用意しておきましょう。

特集2:雪道走行の強い味方最新スタッドレスタイヤに注目!

クルマの動力やカーブを曲がる力を路面に伝えるのがタイヤの役目。舗装された道路ではムリな運転をしない限り大きな差は出にくいですが、滑りやすい雪道ではホンのわずかな違いでも、ハッキリとした差になって現れてしまいます。そのためタイヤには普段以上に気を遣うことが必要です。現在発売されているスタッドレスタイヤはどのメーカーの製品でも必要十分な性能を持っていますが、古くなってコンパウンド(ゴム)が硬化したり、走行距離が伸びてすり減ってしまったりすると、性能は大きく落ちてしまうことになります。また、タイヤに使われるコンパウンドは日進月歩のスピードで進化していますから、新しい製品の方が高い性能を持っているといえます。エコが叫ばれる最近では 雪道の性能だけでなく、省燃費性も考慮したモデルも出始めています。雪道を安全に走るなら早めのタイヤ交換がオススメといえますね。

ダンロップ

WINTER MAXX/ウインターマックス http://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/studless/index.html http://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/studless/index.html

1969年に日本初のスノーラジアルタイヤを発売したダンロップ。その最新モデルとなるのがウインターマックスです。その特長は独自の「ミウラ折り」サイプを従来品より細くしたこと。これによりサイプの数を増やすことができ、路面へのひっかき効果が高められました。また、コンパウンドそのものも柔軟性と剛性を両立した新開発の「ナノフィットゴム」を採用、氷上でのブレーキ性能が従来品より11%も向上しています。サイズは13インチから19インチまでの88種類が用意されており、幅広いクルマに装着することが可能なのも魅力です。

ブリヂストン

BLIZZAK REVO GZ/ブリザック レボ ジーゼット http://www.bridgestone.co.jp/sc/blizzak/index.html http://www.bridgestone.co.jp/sc/blizzak/index.html

REVO GZは氷上の水膜を取り除く効果の高い新コンパウンド「レボ発泡ゴムGZ」を採用したほか、左右非対称のトレッドパターンなどの採用により、従来品より氷上ブレーキ性能が約12%、ウェットブレーキ性能が約9%向上しているのが特長です。今シーズン、新たに追加されたのが「ハイブリッドカー向けスペック」です。見た目には大きな違いはありませんが、ハイブリッドカーの特性を考慮して内部構造を最適化することで、氷上での加速時など性能をフルに発揮できるよう改良されています。サイズはプリウスなどに装着できる195/65R15の1サイズのみとなっています。

ミシュラン

X-ICE XI3/エックスアイス エックスアイ スリー http://michelin.co.jp/x-ice/ http://michelin.co.jp/x-ice/

2004年から発売されたX-ICEシリーズの3世代目となるモデルです。冬道での安全性を高めるとともに耐久性や省燃費性、静粛性といったタイヤに要求されるトータルバランスに妥協しないことを目標に開発されました。注目したいのはタイヤのブロック部分で、3つのテクノロジーを融合させた独特の形状となっています。加えて、低温でも柔軟性を失わないコンパウンドや独自のトレッドパターンを採用することで、アイスブレーキ性能は従来モデルより約9%向上しています。サイズは14インチから18インチまでの計32サイズが用意されています。

ヨコハマタイヤ

iceGUARD 5/アイスガード ファイブ http://www.iceguard.jp/ http://www.iceguard.jp/

従来製品「アイスガード トリプルプラス」のコンセプトはそのままに、優れた氷上性能と省燃費性の向上を目指したのがアイスガード ファイブです。スリップの原因となる氷上の水分を吸水するコンパウンド、氷上でのグリップを確保するトレッドパターンをそれぞれ新開発することで、従来品より約8%の性能アップを実現しています。また、ミニバン用に開発された省燃費タイヤの技術を活用することで、転がり抵抗を抑えつつ剛性感をアップ。省燃費化とともにしっかりとした走りを可能にしています。サイズは12インチの軽自動車用から20インチまでの計89サイズと幅広いラインナップが用意されています。