次に買うなら絶対欲しい!安全運転支援システムをご紹介!

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特集1 これからの車に求められる「安全」と「安心」 特集2 気になる「自動ブレーキ」の役割と特徴は??

特集1 これからの車に求められる「安全」と「安心」

「安全運転支援システム」は、新車の商品力を向上させるためだけの新技術ではありません。
平成23年度から第5期に入った先進安全自動車推進計画(国交省)の「ASV推進計画(注1)」、また、2014年に内閣府が立ち上げた「運転支援システム高度化計画」といった、交通事故を大幅に減らすことを目的とした国家的な取り組みに沿ったものなのです。それだけに各自動車メーカーも、技術開発に力を入れているようです。
近年の人身事故の原因の多くは注意力を欠いた漫然運転や、ブレーキとアクセルの踏み間違い、及びハンドル操作の誤りなど、比較的単純なミスによるものが目立っていました。そこでまずは「自動ブレーキ」や「レーンキープアシスト」などが実用化されてきたというものなのです。

近い将来はこんなことが実現される?!

2017年までには、自動運転化の技術がもっと高度になり、高速道路等の自動車専用道路での走行時、加速・減速・ハンドル操作に対して車がアシストするという「高度運転支援」(レベル2(※))の実現が目標になっています。
さらに東京オリンピックが開催される2020年には、東京地区にて、悪天候や緊急時以外の状況で加速、減速、ハンドル操作のすべてを自動で行う、「ほぼ自動運転」(レベル3(※))のレベルまで実現させるための開発が進められています。このような技術が車に取り込まれることで、人身事故を未然に防いだり、被害を軽減することができるのです。
ちなみに「自動ブレーキ」に関しては、2015年度には商用車を含む幅広い車種に標準装備されるほど実用化が進んでいます。 それだけに、これから車の買い替えを考えている人にとって「安全運転支援システム」が付いていることは、購入時の重要なポイントになるはずです。

特集2 気になる「自動ブレーキ」の役割と特徴は??

「自動ブレーキ」とは、自車の進行方向における歩行者の飛び出しや前走車への追突などを予防するための機能です。装備されていれば100%事故を防げるというものではありませんが、事故の被害を軽減する効果は十分に持っています。
「自動ブレーキ搭載車」には車の前方を確認するためのカメラ、レーダー、レーザーなどの機材が付いています。また、最新の車は高度なコンピューターが積まれていて、このカメラを含む様々な部分から多くの情報が車内ネットワークを通じて送られ、その結果、その情報を処理して各部品や機能へ指示が送られます。
その為、自動ブレーキ用の『前方監視用装置』から送られてくる情報データは、車内のネットワークでコンピュータに「常時」送られ、そこで危険かどうかの判断が行われます。そしてコンピューター内で危険と判断されると、ブザーや警告灯を点灯させドライバーに危険を知らせます。 それでもブレーキ操作が行われず、衝突の危険が高まるとコンピューターはブレーキに直接指示を出し、自動でブレーキをかけるのです。

車種ごとにみる「自動ブレーキ」

上記でご説明したように、「自動ブレーキ」機能が働くためには『前方監視装置』から送られてくる情報データによるものです。この『前方監視装置』には主に3つの機器があり、ひとつは『シングルカメラ・ステレオカメラ』、つぎに『赤外線レーザー』、そして『ミリ派レーダー』です。 では、これらがどのような特徴をもち、どのような車種に搭載されているのかご紹介します。

シングルカメラ・ステレオカメラ

対象物の形状を掴みやすく距離感も十分に把握でき、コスト的にも抑えられるとして、今、最も普及している装置と言えます。 ただ、スマホやビデオカメラの操作で経験があると思いますが、急激な明るさの変化や、悪天候、夜間など視界が悪いときを苦手とします。

シングルカメラ・ステレオカメラ

シングルカメラ・ステレオカメラ

スバルの「レヴォーグ」を例に紹介しましょう。レヴォーグに搭載されているのは「アイサイト(ver.3)」と呼ばれるものです。これはカラーのステレオカメラを搭載しているので、従来のシングルカメラ&モノクロ映像よりも鮮明な映像が撮れます。このシステムでは、衝突の危険を感知するとブザーや表示で警告が入ります。気がついてブレーキ操作を行った場合は、ブレーキの効かせ方を車が補助して、より短距離で減速できるようにします。ブレーキ操作が行われない場合は、車が自動ブレーキを掛けて自動的に減速、停止を行います。なお、アイサイト(ver.3)は50km/h以内での速度で衝突回避や大幅な被害軽減が可能となっています。それ以上の速度域でも動作しますが、被害の軽減度合いは低下します。

赤外線レーザー

赤外線レーザーは安価に装備することができますが、単体では認識できる環境に制限が多いので、他の機材の補助的装備として使用される傾向です。

赤外線レーザー

赤外線レーザー

カメラ式やミリ波レーダーの装置よりも低コストで装着できる赤外線レーザー式は、ダイハツ、スズキなどのメーカーで軽自動車を中心に搭載されています。人気のスズキ「ハスラー」を例にとると、この車には「レーダーブレーキサポートシステム」という名称の自動ブレーキが用意されています。5km/hから約30km/hの範囲が作動条件です。危険と判断するとメーター内の表示灯の点滅とブザーで注意喚起し、対応がないと自動ブレーキが作動します。ちなみにスズキは「レーザーレーダー」という表現なのでミリ波レーダーと混同しやすいですが、レーザーレーダーは「レーザー光」を用いたレーダーなので、赤外線レーザーに分類されます。

ミリ波レーダー

ミリ波レーダーはカメラが苦手とする悪天候時や夜間でも有効で、なおかつ遠距離まで監視することも可能です。
しかし、電波の反射波を利用するので、人間など電波を反射しにくいものは検知しにくいという面もあります。

ミリ波レーダー

ミリ波レーダー

ミリ波レーダーでは三菱自動車の「アウトランダーPHEV」を例にご紹介しましょう。想定された衝突回避を実行するのは、避けたい対象物との速度差が30km/h以下となっています。つまり前車が停車しているときは30km/hまで、前車が10km/hで動いていれば40km/hまでが動作範囲になります。ドライバーへは警報が発せられ、とっさのブレーキ操作に対しては、効きを強くする補助動作を車が行います。ブレーキ操作が行われなかったときには自動でブレーキが作動しますが、衝突の危険が極めて高いと判断すると、より強力なブレーキを掛けてくれます。

このほか、日本国内の自動車メーカーだけでなく、海外メーカーでもそれぞれの方向性にあう「自動ブレーキ」を搭載しています。
そんな「自動ブレーキ」の状況ですが、使用機材などが統一されていないのはコスト面やほかの機能との兼ね合いからなので、機材にどれがよくてどれが劣っているということはありません。また、ホンダが昨年発表した「ホンダ センシング」のように、単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせるといったケースも出てきています。

ミリ波レーダー

これらは最先端の技術ではありますが、あくまでも運転を「支援する」技術です。つまりドライバーのミスをカバーする装置なので、これが装備されているから運転が上手になるわけではありません。それだけに安全運転支援システムが付いた車に乗ることがあっても、いつもどおりの安全運転を心がけてください。

※2015年1月現在の情報です。